映画「テッド」を見た。
2013.02.20.
ちょっと久々に映画館で映画を見て来ました。下品だと話題の「ted」です。何年か前に海外で流行っていると紹介されていたのを見てからずっと見たいと思っていたのですがやっと日本でも公開されました。R15指定にも関わらずなぜか女性を中心に大ヒットしているというので不思議です。ネタバレなしで感想書きます。
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みどころ
いじめっこにもいじめられっこにもなれないひとりぼっちの少年ジョンがクリスマスプレゼントで両親からもらった人形に命が宿った奇跡の物語…という感じのものならいくらでもあると思うのですが。この映画の面白いところはそのテディベアのテッドが持ち主のジョンと共に年を重ねて(人形という見た目以外)大人になってしまったという事です。それこそ人並み(?)に大人になるので車も運転するし酒も飲めばエロいこともするし、いけないおクスリまでやってしまうという始末。その愛くるしい容姿と数々の下品でダーティな振る舞いによるギャップが絶妙に笑いのツボを刺激してきます。
基本的には下品・パロディ
笑わせどころとしては下品なトークと数々のパロディです。日本人には馴染みのあるものからないものまでとにかく手数で勝負してきます。パロディの元ネタが分かると分からないとでは面白さも違ってきてしまうので劇場ではやや温度差が感じられました。とはいえ、日本語の字幕ではそういう人に配慮してなのか、くまモンやらガチャピンやら星一徹だの日本で馴染みのあるキャラクターに置き換えて翻訳されている箇所も良いか悪いかは置いておいてありました。ただのコメディではなく物語に起伏もある
ただ単純に下品で下ネタばかりがだらだら二時間続くのではなく、ちゃんとお話としての盛り上がりもあり楽しめました。物語の主軸であるテッドとジョンがお互い精神的に自立して大人になっていく過程も描かれています。本当にダメダメな二人なんですけど、もがいて苦しんでいく様は笑っている合間のふとした瞬間にグッときます。
ここからは邪推
こういう非現実的なお話にはつきものなのですがテッドという存在はジョンの鏡であり分身であり、自分ではないなりたい自分の形を現しているような気がしました。人気者になりたかった自分。子供のままでいたい自分。まだまだ遊んでいたい自分。ペルソナとでも言うのでしょうか。随所に示唆的なしかけが置いてあるので考えてしまいます。とはいえそこまで深い意味はないような気もしますが。
こんな楽しみ方もできますね。
久しぶりに映画館で腹を抱えて笑ったよう気がします。ただ下品な表現が駄目って人はやめたほうがいいです。一緒に行く人も慎重に選んだほうがいいですね。
その辺さえ大丈夫なら単純に娯楽映画としてすごくオススメしたいです!