個人的に今まで読んだ本の中で世界観を広げてくれたもの。


本について

本を読むと自分の世界が広がる。といいますが本当にそうだと思います。
誰かの書いた他人の生き様に生々しく触れられる稀有な体験とでもいうんでしょうか。様々な視点で物事を見る能力が養える気がします。
今回は今まで自分が読んだ本の中で影響力の強かった本をピックアップして紹介しようと思います。



いしいしんじ / トリツカレ男

トリツカレ男 (新潮文庫)
何かに夢中になると、取り憑かれたようにそればかりになってしまう主人公ジュゼッペ。
オペラ、三段跳び、サングラス集め、潮干狩り、刺繍、など次々夢中になっては極めていく彼を笑う人もいます。
それでも彼は自分を疑いません。自分の信じたことをひたすらに突き詰めていくのです。
何かに一生懸命になることはかっこ悪いことではない。素晴らしいことなんだと気付かされた一冊です。



川上弘美 / あるような ないような

あるようなないような (中公文庫)
エッセイです。いい意味で力の入りすぎていない文体がとても好きです。
こんなに豊かな日常生活を送りたいと強く思いました。



ボリス・ヴィアン / うたかたの日々

うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫)
ありがちな悲恋ではあるのですが、とてもユーモラスに描かれています。
それはまるで現実と空想の間をいったりきたりしながら、最後の瞬間までを登場人物たちは過ごしているようです。
現実を彩るのはそれぞれの空想であったりするものの、結局は現実がもっとも詩的なのかもしれないと考えるようになりました。



黒柳徹子 / 窓ぎわのトットちゃん

窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)
とても素晴らしい本です。大人になって忘れていたこととか、ないがしろにしていた事に気づいて、はっとしました。
難しい言葉も使われていないし、文字が多いわけでもない。でもそれで充分。



新田次郎 / 孤高の人

孤高の人〈上〉 (新潮文庫)
昭和初期「単独行の加藤文太郎」の異名と共に日本の名山を次々と踏破していった男を描いた本。
道具も満足になく登山は金持ちの遊びだった時代に文太郎は知恵を絞って道具や非常食を用意し、ただひとりで山に挑みます。
山は危険です。本来はひとりで挑むところじゃない。それでも文太郎はひとりで山に挑みます。
孤独な単独行において描かれる文太郎の心の揺れ動きは誰しもが常に日常の裏側で抱えている感情のような気がします。
ひとりでも突き進まなくちゃいけない場面が人生にはたくさんあると思います。その度に文太郎が背中を押してくれるような気持ちになります。
ちなみにヤングジャンプで以前連載されていた漫画版の孤高の人もおすすめです。




今回は以上の5作品を紹介してみました。背伸びはせずに自分らしい本を紹介できたらと思って選びました。
もしも、興味が湧いたり、読む本を探していたりした方がこれらの本を手にとっていただけたら嬉しく思います。

久しぶりの更新となってしまいました。ちゃんと更新します!